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2019.08.28

ワーキング・ペーパー(19-006E) 「Transition to a Modern Regime and Change in Plant Lifecycles: A Natural Experiment from Meiji Japan」

本稿はワーキング・ペーパーです

  • 京都大学東南アジア地域研究研究所 町北 朋洋/
    研究主幹 岡崎 哲二

 この論文では、19世紀後半の日本で生じた封建的制度から近代的制度への移行を自然実験として利用することを通じて、政治的・社会的・経済的レジームの変化が工場のライフサイクルに与える影響を検証した。具体的には、製造業の1902年に関する工場レベルのデータを用いて、操業年数と工場規模の間の関係が、レジーム変化の前と後でどのように相違するかを分析した。その結果、①工場はレジーム変化の後の方が速く成長したこと、②成長の加速は、輸出産業の工場、蒸気機関を集約的に使用する産業の工場、会社形態ととる工場でより顕著であったこと、が明らかになった。これらの結果は、輸出市場へのアクセス、近代的技術へのアクセス、近代的会社形態の利用可能性という経路を通じて、レジーム変化は工場の操業年数-規模プロファイルに影響を与えたことを示唆している。



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