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2019 年 11 月 22 日(金)14:00 - 16:00開催 場所:一橋大学 一橋講堂 学術総合センター2階(東京都千代田区一ッ橋2-1-2)

瀬口清之研究主幹 講演会 「米中摩擦、中国経済、世界秩序:リスクと展望」

 キヤノングローバル戦略研究所の瀬口研究主幹が、「米中摩擦、中国経済、世界秩序:リスクと展望」というテーマにて、講演を行いました。

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左から、福井理事長、瀬口氏

プログラム: ProgramPDF: 388KB


開催趣旨
 本年5月以降、米中貿易摩擦が一段と激化し、関税引き上げによるダメージが両国において表面化してきている。米国では大豆農家が主要輸出先である中国市場を失うことへの不安感を募らせ、中国では経済の先行きを懸念する民間企業が設備投資を抑制している。
 中国政府は米国に対し譲歩する姿勢を示しており、来年1月には米国の投資環境改善要求を受け入れる形で外商投資法を施行し、法制化により構造改革を推進する。一方、強硬姿勢一辺倒だった米国トランプ政権も、大統領選挙における重要な支持基盤の農民や米国企業の強い不満表明を受けて、若干ながら軟化の兆しを見せている。
 この間、日中関係は、来春の習近平主席訪日を前に、着実に改善の方向に向かいつつあり、経済交流も活発化してきている。米中摩擦が激化する状況下、中国政府の日本企業に対する優遇姿勢が拡大し、日本企業にとって中国国内市場の投資環境は改善している。
 以上の足許の情勢から目を転じて中長期のグローバル社会における秩序形成を展望すると、欧米諸国における所得格差拡大を背景とする社会分裂の深刻化、世界秩序形成における米国のリーダーシップの低下、国際組織の機能低下等を背景に、グローバル社会は徐々に不安定化の方向に向かっている。そうした中で、比較的安定を保持している日本がグローバル社会において果たすべき役割について考えたい。


瀬口 清之 略歴
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹/アジアブリッジ(株)代表取締役
1982年 日本銀行入行
1991年4月 在中国日本国大使館経済部書記官
2004年9月 米国ランド研究所にてInternational Visiting Fellow。2006年3月北京事務所長
2009年3月 日本銀行退職、同年4月 現職、杉並師範館塾長補佐(11年3月閉塾)
2010年11月 アジアブリッジ(株)を設立
2018年7月 国連UNOPS中国・アジア太平洋スマートヘルスプロジェクト・シニアアドバイザー
2019年10月 日本アジア共同体文化協力機構理事