外交・安保カレンダー(12月21-27日)

今週は今年の51週目、2015年もあと10日しかない。一年間お付合い頂いた読者の皆さんに心から感謝申し上げる。実は、このカレンダー2015年分を国別、項目別にまとめ直して出版するという話があり、今必死で新たなコメントを書き加えているところだ。

一年分まとめて一気に読み返してみると、予測が当たった部分も、外れた部分もあり、反省しきりである。新著では歴史の大局を如何に捉えるか、将来の歴史的趨勢を左右する要因(筆者はこれをドライバーと呼ぶ)をどのように見付けるかに焦点を当てる予定だ。乞うご期待!

今週はクリスマス前で西欧は仕事にならないが、唯一仕事をしているのはインドとロシアだ。何と24-25日にインド首相がモスクワを訪問する。当然だろう、ロシア正教会はユリウス暦を使用するため、ロシアのクリスマスは我々の暦で1月7日となるからだ。

それでは同じ正教会のギリシャはどうかというと、これがちょっとややこしい。正教会は国毎にあるが、その教義は基本的に同じだ。では、ギリシャでもクリスマスは1月7日かというと、これが違う。ギリシャ正教は修正ユリウス暦を使うのでクリスマスは12月25日なのだそうだ。良く判らん。


〇欧州・ロシア
そもそも、キリスト教徒にとってはクリスマスよりイースター(復活祭)の方が重要らしいから、露印首脳会談が12月24日か25日に開かれても不思議はないのだろう。問題は話の中身、特にロシアとインドが米国と中国につき何を話すかだが、モディとプーチンの相性も気になるところだ。

〇東アジア・大洋州
22日にソウルで南シナ海の境界線に関する第一回中韓協議が予定されているらしい。これは一体何だ。何を話すのだろうか。島国でも大陸でもない半島国家・韓国が南シナ海について日米と同じ発想を持つかどうかが試される。

〇中東・アフリカ
バハレーンが22日にIS(イスラム国)との繋がりが疑われる24人の容疑者を起訴するという。あんな小さな島にIS関係者が24人もいたのか。これが本当なら、いずれ湾岸地域で大きなテロ事件が起きても決して不思議ではない。

〇インド亜大陸  
23日にインド国会が冬季会期を終了する以外、大きなニュースはない。

〇アメリカ両大陸
21日にメルコスール(南米の共同市場体)加盟国がパラグアイで首脳会議を開く。米国では「米国籍保有者以外のイスラム教徒の入国禁止」を唱えてもトランプ候補の人気が衰えない。これまでの常識が通用しない大統領選挙は久し振りである。今週はこのくらいにしておこう。


 
12月21日 社民党党首選開票
21日 ラッセル米国務次官補来日
21日か22日 ロシア1~10月貿易統計発表
21-23日 欧州議会委員会会議(ブリュッセル)
22日 米国第3四半期GDP(確定値)発表
22日 アフガニスタン大統領、アゼルバイジャン訪問
22日か23日 ロシア11月雇用統計発表
23日 天皇陛下誕生日(82歳)
23日 米国11月個人所得・消費
23-24日 インド首相、ロシア訪問
27日 ハイチ大統領選
27日 中央アフリカ大統領選、議会選(暫定)

【来週の予定】
12月29日 ナイジェリア大統領、ブルキナファソ訪問
30日か31日 ロシア第3四半期需要項目別GDP統計(速報値)発表
31日 ロシア12月CPI発表
31日 ニュージーランド国民投票
31日 東南アジア諸国連合(ASEAN)経済共同体が発足
2016年
1月1日 EU・ウクライナ高度かつ包括的な自由貿易協定(DCFTA)発効
1日 キルギスが2016年のCIS議長国に
1-31日 ダッカ国際トレードフェア
3日 米国第114期議会第2会期開始

(宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

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