外交・安保カレンダー(7月21-27日)

先月末始まったラマダン月が今週末ようやく終わる。安倍首相は先週7月16日夜、イスラム諸国・地域の駐日大使らを首相官邸に招きイスラム教のラマダン(断食月)中の日没後に日中の断食を止め食事を摂る「イフタール」を開催したそうだ。

大変良いことだ。確か小泉内閣時代に始まったと記憶するが、官邸でイスラム教の行事をやるなら、ついでに、例えばユダヤ教の「ハヌカー」も官邸内で祝ったらどうか、と筆者は勝手に考えてきた。ところで皆さんはハヌカーをご存じだろうか。

ハヌカーとは紀元前2世紀マカバイ戦争時のエルサレム神殿奪回を記念するもので、ローマ皇帝と異教徒により汚された神殿を清めるための祭りだそうだ。ユダヤ暦第9月25日から8日間祝うのだが、なぜかクリスマスの時期と重なる。

米国ではユダヤ教徒に対し「ハッピー・ハヌカー!」と言うことは、キリスト教徒に対する「メリー・クリスマス!」と同じ響きがあることをご存じか。但し、最近米国では「ハッピー・ホリデーズ」が主流、やはり「politically correct(政治的に適切)」ということだ。

ハヌカーといえば、今週は恐れていたガザでの戦闘が激化している。多くの一般人が犠牲となり実に痛ましいが、素朴な疑問はハマースの持つロケットの多さだ。なぜ数千発ものロケットを打ち込めるのか。それは簡単、イランが供与しているからだ。

ではなぜハマースは、女性と子供を人の盾にして、イスラエルと戦うのだろう。彼らの命はどうでもよいのか。昔イラクのフセイン大統領は退任直前のサッチャー英国首相に「フセインは女性の人質を取る卑怯な男」と非難された。

湾岸戦争開戦前だったと記憶するが、誇り高いフセインは人質の女性を全員解放した。あの世俗主義者フセインですら、女性と子供には気を使った。なぜ敬虔なイスラム教徒のハマースが身内の女性と子供を犠牲にするのか。筆者にはそこがどうしても理解できない。今週はこのくらいにしておこう。


7月21日 安保理改革に関するアウトリーチ会合
21日 インドネシア大統領選の結果公式発表
21-22日 日米韓の海難救助合同演習(韓国)
21-22日 欧州理事会議長、ドミニカ共和国訪問
21-22日 カナダ国際貿易相、フィリピン訪問
21-23日 開発担当欧州委員、ペルー訪問
21-24日 モンゴル大統領訪日
21-25日 原子放射線の影響に関する国連科学委員会第61回会期(ウィーン)
21-25日 国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)事務局長来日
21日-8月1日 国連人事委員会第79回会期(ローマ)
21日-9月5日 大陸棚限界委員会第35回会期(ニューヨーク)
22日 米国6月消費者物価指数(CPI)発表
22日 アフガニスタン大統領選決選投票の最終結果発表
22日か23日 ロシア6月雇用統計発表
22日 欧州連合外相理事会(ブリュッセル)
22-24日 欧州議会委員会会議(ブリュッセル)
22-25日 人道問題担当国連事務次長兼緊急援助調整官来日
23日 欧州連合一般問題理事会(ブリュッセル)
23日 日韓外務省局長級協議(ソウル)
24日 日本貿易収支(6月)
24-25日 WTO一般理事会(ジュネーブ)
25日 ロシア中銀理事会
25日 伊外相、アルバニア訪問
25-27日 インド外相、ネパール訪問
25日-8月4日 安倍首相、中南米5カ国(メキシコ、トリニダード・トバゴ、コロンビア、チリ、ブラジル)歴訪
26日 エジプト7月26日革命記念日
27日 ラマダン終了


【来週の予定】
28日 フィリピン大統領一般教書演説(ケソン市)
28日-9月12日 ジュネーヴ軍縮会議第三部(ジュネーヴ)
29-30日 米国連邦公開市場委員会(FOMC)
31日 EU統計局(ユーロスタット)、6月失業率発表
31日-8月3日 国際食品見本市「フードショー」(オークランド)
31日-8月4日 台北コンピュータアプリケーション見本市
月内 第7回ASEAN事務総長とASEAN日本人商工会議所連合会(FJCCIA)との対話(マニラ)
月内 WTO「世界貿易報告書」発表
8月1日 米国7月雇用統計発表

(宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

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