外交・安保カレンダー(8月20-26日)

 8月15日の香港民間活動家による尖閣上陸事件のおかげで、静かなはずの東京お盆休暇が消え失せた。16日からの5日間でTV取材・生出演依頼が20件、本20日には、生出演依頼が朝昼晩の三回も入り、遂に声まで枯れてしまった。
 おかげで締切日直前まで原稿が一行も書けず、実に往生した。このカレンダーも20日深夜に泣く泣く書いている。来週までには通常の生活に戻らないといけない。TV出演やインタビューは放電ばかり、どこかで充電しないと大変なことになる。
 不思議なことに、韓国大統領による竹島上陸と香港活動家による尖閣上陸のダブルパンチにもかかわらず、多くの日本国民は興奮・憤慨すらしない。先週、先々週のロンドン五輪による瞬間的国民「総民族主義者化」現象は一体何だったのだろう。
 欧州ではユーロ危機の行方を決める会議や報告書の作成が進んでいる。これらの結果が出るのは9月だが、先行きは芳しくない。今週も独仏、独ギリシャなど幾つかの首脳会議が予定されているので要注意だろう。
 中東も相変わらず、シリアでは国連監視団が店仕舞いを始めた。アナンに代わるブラヒミ特使は成功しないだろう。彼には2004年バグダッドで会ったことがある。アルジェリア出身の温厚な紳士だが、スンニー派の彼にシリアでの大仕事は無理だ。
 18日にラマダンが明けたので、中東地域の政治は再び動き出す。個人的に気になるのは、米中が中東問題で定期対話を始め、次官級の初会合を北京で開催したというニュースだ。10年前日本が中東和平プロセスから脱落したツケはかくも大きい。
 

8月20日 五輪メダリストパレード(銀座)
20日 ソマリア大統領選挙
20日 韓国与党セヌリ党大会
20日 インド7月消費者物価発表
20日 米7月シカゴ連銀全米活動指数発表
20日 ギリシャ32億ユーロ国債償還期限
20-31日 米韓合同軍事演習(乙支フリーダムガーディアン)実施
21日  印マルチ・スズキ 、マネサール工場の操業再開
21日 米FOMC議事録(8月7日分)
22日 日本7月通関ベース貿易収支発表
22日 ロシアWTO正式加盟(156番目)
23日 仏大統領、ドイツ訪問
23日 ドイツ第2四半期GDP確報発表
24日 独ギリシャ首脳会談
25-9月1日 第44回ASEAN経済大臣会合及び関連会合(プノンペン)
25-9月1日 第14回ASEAN・メコン河流域地域開発閣僚会議(プノンペン)
25-9月1日 第4回日メコン経済相会合(プノンペン)
25-9月1日 第4回カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム経済相会合(プノンペン)
26-31日 ストックホルム世界水週間(ストックホルム)
26-31日 非同盟諸国国家元首・政府首班会議


【来週の予定】
27-28日 中東協力現地会議(カタール・ドーハ)
27-29日 エジプト大統領、中国訪問
27-30日 米共和党全国大会(フロリダ州、正副大統領候補を決定)
27日-9月9日 テニス全米オープン
29日 インド首相、イラン訪問
29日 米国第2四半期GDP(改定値)発表
29日 ドイツ8月CPI発表
29-30日 欧州理事会、大臣と閣僚の非公式会議(キプロス)
29-9月8日 ベネチア映画祭
29日-9月9日 ロンドンパラリンピック
30日 APEC財務相会合(モスクワ)
30日 エジプト大統領、イラン訪問
30日 ドイツ7月雇用統計発表
31日 アンゴラ議会選
31日 ユーロスタット、7月失業率発表
31日 インド第1四半期(4〜6月)GDP発表
31日 ウクライナ第1四半期固定資本投資発表
31日 ブラジル第2四半期GDP発表
9月1日 ロシア、自動車リサイクル税の導入
1日 東電、電気料金値上げ
1日 防災の日
1日 露APEC首脳会議(ロシア・ウラジオストク)
1日 スペイン付加価値税(VAT)率引き上げ(一般税率18%→21%など)
1-7日 世界都市フォーラム(イタリア)
2-7日 第12回国際放射線遮蔽会議(奈良)

(宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

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