外交・安保カレンダー(1月30日-2月5日)

 29日からIAEAの調査団がイランに入っている。IAEA側の目的はイランの核軍事利用の有無の確認だが、イラン側は核平和利用を証明するために調査団を受け入れたとしている。相も変わらぬ「懲りない連中」だとは思うが、これは仕方がない。
 昨年後半から米国は対イラン制裁強化に向け動き出した。今回の目玉はイラン原油禁輸、EUですら禁輸を含む制裁措置に合意しつつあるという。EUがその方向に動けば、日本の動ける幅は狭まる。残念ながら、これがイラン・ゲームの力学だ。
 当然イランは反発し、昨年末からホルムズ海峡で軍事演習を続けている。イラン軍人が海峡封鎖説を唱え、これがマスコミに報じられるようになると、それだけで原油価格は上昇、高止まり傾向を示し始める。これもイラン・ゲームの力学の一部だ。
 しかし、イラン問題をホルムズ海峡や核兵器開発疑惑だけから論じても、イランを巡るグレート・ゲームの本質は見えてこない。中東全体を見た上でイランを論じないと・・・。イラン問題を書き出すとキリがないので、本日はこのくらいにしておこう。
 米大統領選挙について最後に一言。これまで「弱い大統領候補でも対立候補が更に弱ければ勝つ」、「相手候補者が最も弱くなる原因は相手の党が割れること」と書いてきた。最後の格言は「無党派層の多くは10月にならないと態度を決めない」だ。
 では何故評論家や専門家は予想を続けるのか。答えは簡単。彼らはこれで飯を喰っているからである。少なくとも今年の夏までの間、専門家の結果予想の殆どは無意味だ。これが過去36年間、米大統領選挙をフォローしてきた筆者の実感である。


1月30日 EU首脳会議(ベルギー・ブリュッセル)
30日 イタリア国債入札
30日 民主党の辻恵衆院議員をめぐる損害賠償請求訴訟で判決(東京地裁)
30日 日本相撲協会役員改選(東京・両国国技館)
30-31日 EU議会委員会
30-2月8日 国連経済社会理事会NGO委員会、本会議
30日-2月19日 APEC高級実務者会合(露モスクワ) 
31日 フロリダ州予備選
2月1日 プロ野球キャンプイン(各地)
1-2日 EU議会本会議
1-3日 EU競争政策担当相非公式会合(コペンハーゲン)
2日 クウェート議会選
3日 東京都、帰宅困難者対策の大規模訓練
3日 九州電力管内で節電要請終了
3-5日 ミュンヘン安全保障会議(Munich Security Conference)
4-6日 日本、社民党党首選
4-11日 ネバダ州党員集会、メーン州党員集会開始
5日 京都市長選
5日 フィンランド大統領選(過半数の得票が得られない場合)
5日 インドネシア、2011年GDP成長率発表
5-7日 アジア太平洋「水」サミット(タイ・バンコク)


【来週の予定】
6-12日 南ア鉱業会議(ケープタウン)
6-12日 さっぽろ雪まつり
7日 コロラド州党員集会、ミネソタ州党員集会、ミズーリ州予備選
7日 オーストラリア準備銀行理事会
8-9日 北欧未来フォーラム会議(スウェーデン・ストックホルム)
9日 欧州中央銀行(ECB)理事会(独フランクフルト)
9-19日 ベルリン国際映画祭
10日 EU・インド首脳会議
10日 復興庁発足
11日 メーン州党員集会終了
12日 トルクメニスタン大統領選
12日 東京港臨海道路(東京ゲートブリッジ)開通

(宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

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