外交・安保カレンダー(8月15-21日)

 今週は夏枯れなのか、めぼしい日程は少ない。大きなところではバイデン米副大統領の中国、モンゴル、日本訪問があるが、これにより米中の政策が劇的に変わることはないだろう。中国要人も今は北戴河での党人事の噂話の方により大きな関心があるかもしれない。
 個人的に注目するのはトルコ首相のソマリア訪問だ。18日から予定されるこのイベントは日本語のニュースでほとんど報じられていないが、最近トルコはソマリアに対する経済支援を増額し、アンカラでイスラム諸国会議のソマリア支援国会議を開くなど、その存在感を強めつつある。
 更に、パレスチナ問題に関しガザに支援船を派遣したり、反対派弾圧を強めるシリアに自制を求めたりするなど、このところトルコは中東地域の主要問題に対し発言力を強めている。日本ではあまり目立たないが、トルコにとっては非常に重要な政策変更であり、要注意だ。

15日 本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星、地球最接近
2011年8月の次は2017年2月に地球に大接近するという。接近するのは近日点を通過してから約1ヶ月半後なので、彗星は拡散状ながらも明るく見えるのだそうだ。

15日 終戦記念日
15日 環境省・原子力安全庁設置案を閣議決定
 原子力安全庁がよりによって環境省の外局となるとは思わなかった。時代は変わるものである。

16日 インドネシア大統領、2012年予算案発表
16-20日 イギリス下院議長、インドを訪問
17日 米副大統領、訪中開始
 バイデン副大統領は習近平国家副主席の招待で訪中する。たいした動きはないと思うが、やはり結果は気になるところだ。

18日 7月米消費者物価指数発表
18日 トルコ首相、ソマリア訪問
 トルコが本気で新たな対中東イスラム政策を始めたことを象徴するような事件であるが、こうしたトルコの努力がどの程度実るかは、今しばらく見守る必要があるかもしれない。

19日 カザフスタン上院選挙
19日 世界人道の日
19日? 再生エネルギー特別措置法案、衆院通過
20日 ガザ支援船強襲事件に関する国連委員会最終報告書発表
 これもトルコ関係の事件であり、内容が注目される。

【来週の予定】
22日? タクシン・タイ元首相、訪日
22-24日 米副大統領、訪日
23日 リベリア憲法改正国民投票
23日 奴隷貿易廃止記念国際デー
24-27日 第15回モスクワ国際モーターショー2011
25-26日 第36回中東協力現地会議
27日 シンガポール大統領選
28日 仙台市議選、盛岡市長選・市議選、岩手県大槌選
28日? 民主党代表選

(宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

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