外交・安保カレンダー(6月13-19日)

 今週はロシアのプーチン首相とドイツのメルケル首相がジュネーブで密談するという噂が流れているらしい。議題は欧州・ロシア外交安保評議会の設置の件だそうだ。欧州はドイツとロシアの連携に敏感である。
 両国が密談すると「よからぬこと」が起きるという歴史的な教訓があるからかもしれない。今のドイツは昔ほど「ワル」ではないから、あまり心配する必要はないと思うが、欧州情勢に関心のある向きは要注意かもしれない。
 シリアで仕事をしていた友人が一時帰国している。もうダマスカスに外国人はほとんどいないようだ。情報管制のおかげでシリア人ですら国内で何が起きているか知らないらしい。あれだけ豊かな国なのに、政治が悪いとどうしようもないことの典型だ。
 シリアも一つ間違えばイラクと同じになる。しかも、イラクの場合は米軍という占領軍がそれなりに仕切ったので、まだ纏まっていた。今のシリアでバシャールのバアス党が倒れたら、イラク以上の恐ろしい悲劇が起きるかもしれない。
 それだったら、独裁の時代の方がずっと良かったということにもなりかねないのだ。

13日 復興基本法案、参院で審議入り
 17日にも成立するらしいが、それでは菅首相はどうなるのだろう。世界は激変しているのに、日本の政界は何事もないかのように、つまらない政局に現を抜かしている。よほどの大人か、よほどの鈍感か、どちらかに違いない。

13-18日 エルベグドルジ・モンゴル大統領、訪米
 16日にはオバマ大統領と会談を行う予定だそうだ。中国問題で如何なる意見交換を行うかに関心がある。

14日 ギリシャで国債の入札
 何事も起きないと良いが・・・。
14日 ロシアのガスプロムと中国のCNPC(中国石油天然気集団)が交渉
 原油輸入未払い金問題で揉めていたが、そう簡単に解決するとは思えない。ロシアは価格交渉にはシビアだし、中国側も負けてはいないだろう。「蛇とマングース」型の厳しい交渉になるだろう。

14日 オバマ大統領がプエルトリコを訪問
14日 民主党常任幹事会(東京)
 6月2日の不信任決議欠席・退席者について処分を正式に決定する。13日の役員会では小沢一郎元代表を含む8人が党員資格停止三ヶ月となるらしい。それにしてもあまり大勢に影響はないかも・・・。

15日 国際幹細胞研究学会年次大会(カナダ・トロント、18日まで)
15日 第10回上海協力機構(SCO)首脳会議(アスタナ)
 中央アジアのカザフスタンで開かれるSCOだが、恐らく主要議題の一つは米軍のアフガン、イラク撤退後の中央アジアの安全保障問題ではないか。それにしても、このSCO結構続いているではないか。今後とも無視できない存在になっていくだろう。

16-18日 胡錦濤・中国国家主席、ロシア訪問
 第15回サンクトペテルブルク国際経済フォーラムにも参加する予定らしい。

16-18日 ユドヨノ・インドネシア大統領、訪日
 菅首相と会談を行うほか、被災地を視察する。

19-29日:第35回世界遺産委員会(バーレーン)
 小笠原諸島と平泉の世界遺産登録を審議する予定、登録されると良いのだが。

19-21日 国連世界観光機関(UNWTO)評議会(ケニア・モンバサ)

【来週の予定】
20-26日 パリ国際航空ショー
20日 世界難民の日(World Refugee Day)
20・22日 WTO加盟国通商政策レビュー:カナダ(ジュネーブ)
20-24日 IAEA原子力安全に関する閣僚会議(ウィーン)
20-24日 WTOサービス交渉会合(ジュネーブ)
21日 APEC財務高級事務レベル会合(ワシントンDC)
21-22日 米連邦公開市場委員会(FOMC)
21-25 皇太子さま、ドイツ公式訪問
21-26日 ミシェル・オバマ大統領夫人、南アフリカ訪問
22日 通常国会会期末
24日  EU首脳会議(ブリュッセル)
24日 欧州理事会(ベルギー・ブリュッセル)
24日 米商務省、11年第1四半期GDP発表(確定値)
24日 WTOサービス理事会(ジュネーブ)
26日 チャド地方議会議員選挙

(宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

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